認知症施策推進大綱において認知症の予防とは、「認知症にならない」という意味ではなく、「認知症になるのを遅らせる」「認知症になっても進行を緩やかにする」とされています。この記事でも、認知症になるのを遅らせる、認知症になっても進行を緩やかにするために、大切な生活習慣を紹介します。
食生活に気をつけましょう
塩分を控えめに、バランスの良い食事を心がけましょう。
適度な運動をしましょう
ウォーキングなどの有酸素運動を継続的に行いましょう。
日常生活での家事や仕事以外に1日30分以上週2回が目安と言われています(厚生労働省「健康づくりのための身体活動基準2013」)。
社会的活動に参加しましょう
年齢にかかわらず、仕事やボランティア活動、地域活動を通じて、積極的に社会と関わりを持ち続けることが心身の健康には欠かせません。大阪市では好きなことや得意なことを活かせる場を提供する
介護予防ポイント事業や地域の仲間と一緒に生活に必要な筋肉を鍛える
百歳体操を実施しています。社会的活動に参加することが難しい場合でも1人で(または家族と)楽しめる趣味があれば脳に刺激を与えることができます。
禁煙しましょう
喫煙者は非喫煙者に比べて1.5倍~2倍も認知機能が低下しやすいことが分かっています(「認知症疾患診療ガイドライン2017」)。
自己流の禁煙が難しい場合は禁煙外来を受診しましょう。
生活習慣病は治療しましょう
とくに中年期の高血圧症・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病は動脈硬化を進行させ、認知症につながると言われています。
生活習慣病を放置せず、しっかり治療すると認知機能低下の進行を遅らせます。
生活習慣病があるかどうか分からない方は検診に参加したり、かかりつけの先生に相談したりして確認してもらいましょう。