怒りっぽくなったのですが?
考えられる誘発因子・原因
- 周囲の状況が理解できなくなり、イライラしている。
- 難聴や言葉が聞き取りにくい、認知機能障害により言葉の意味が理解できない。
- 被害妄想的な内容に基づいて怒っている。
- 身体接触を含んだケアに対して怒っている。
- 感情のコントロールが難しくなっている。
- 身体不調(痛み、便秘、空腹、眠気など)により機嫌が悪い。
- 認知機能障害を受け入れられない(自己への叱責)。
- 過剰な環境刺激により機嫌が悪い。
予防・対応の一例
- 破局反応を引き起こす誤認、厳格、妄想、せん妄、潜在的な痛み、感染症といったものを観察・排除する。
- 怒りに共感して、ゆっくり話を聞く姿勢を見せる。
- 低い声で正面からゆっくり話を聞す、単語ごとに区切って話すなど工夫する。
- しばらくその場を離れ、改めて対応する。
- 攻撃性が身近な人に対して強く出るならば、第三者に対応を依頼する。
- 壊れて困る物や危険物は片づけておく。
- 周囲の環境の影響を受けやすいため、音、光、空調、他者との距離感などを調整する。
- 不快な刺激を減らす。
認知症ケアマニュアル(大阪市立弘済院)認知機能障害がある患者の対応”こんなときどうする”より引用