考えられる誘発因子・原因
- 誤認
- 見当識障害が激しくなり、不意に今いる場所がわからなくなる
- 帰り道を探したり、出口を探しているうちにわからなくな
- 願望(焦燥)
- 定年になっているのに朝仕事に出かけようとする、主婦だった人が夕方買い物に出かけようとするなどの目的があり、外出する
- 今行かなくてはならないという強い思い込みや焦燥感を伴う
- 無目的常同
- 意識変容
- 軽い意識障害が日中でも起きて歩き回る
- はっきり目覚めていない状態で歩き回る
- 幻覚や妄想を伴うことが多い
予防・対応の一例
- 穏やかに接して安心感を与え、相手の気持ちになって行動する
- 徘徊の要因が推測できれば見合った対策をとる
- 何かを探している時は一緒に探し、一定の時間を共有してから休憩をし、他の話題に注意を向ける
- 環境が変わるときは、馴染みのものを持ち込み、安心感を与える
- 周囲の雑音や刺激を減らす
- 散歩などの適度な運動をする
- 転倒の危険となるようなものは片づける
- 睡眠・覚醒のリズムを整える
- さりげない声掛けで本人に立ち止まってもらい休憩出来るようにする
認知症ケアマニュアル(大阪市立弘済院)認知機能障害がある患者の対応”こんなときどうする”より引用