認知症と思われる人が困っていたらどのように接すればよいですか?
「認知症の人をささえるまち大阪をめざして 地域で支え合うために認知症を知ろう!」(大阪市、令和2年)から具体的な対応の7つのポイントを紹介します。
•まずは見守る
認知症と思われる人に気づいたら、本人や他の人に気づかれないように一定の距離を保ち、さりげなく様子を見守ります。
•余裕をもって対応する
こちらが困惑や焦りを感じていると、相手にも伝わって動揺させてしまいます。自然な笑顔で応じましょう。
•声をかけるときは一人で
複数で取り囲むと恐怖心をあおりやすいのでできるだけ1人で声かけします。
•後ろから声をかけない
一定の距離で相手の視野に入ったところで声をかけます。唐突な声かけは禁物。「何かおこまりですか」「お手伝いしましょうか」「どうなさいました?」「こちらでゆっくりどうぞ」など。
•相手に目線を合わせてやさしい口調で
小柄な方の場合は、体を低くして目線を同じ高さにして対応します。
•おだやかに、はっきりした話し方で
高齢者は耳が聞こえにくい人が多いので、ゆっくり、はっきりと話すように心がけます。早口、大声、甲高い声でまくし立てないこと。その土地の方言でコミュニケーションをとることも大切です。
•相手の言葉に耳を傾けてゆっくり対応する
認知症の人は急がされるのが苦手です。同時に複数の問に答えることも苦手です。相手の反応を伺いながらの会話をしましょう。たどたどしい言葉でも、相手の言葉をゆっくり聞き、何をしたいのかを相手の言葉を使って推測・確認していきます。